学科紹介 Department Introduction

情報は世界を巡る、夢と生きがいの架け橋

人工知能、情報通信システムなどのICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)は、高度情報化社会を支える重要な技術であり、情報関連産業はもとより、全産業分野が必要とする基盤技術になっています。その結果、社会のあらゆる分野から高度ICT技術者が求められ、活躍の場はますます広まっています。
知能情報工学科では、ハード・ソフト両面にわたる計算機技術を扱う情報基礎分野、パターン認識など知能処理技術を扱う情報知能分野、様々なシステムにおける応用技術を扱う情報応用分野に関する幅広い専門知識を身につけて、次世代のICTを開拓する人材育成を行っています。

学科長からのメッセージ

学科長イメージ
学科長 間普 真吾

知能情報工学科は、近年の情報産業の発達とともに必要とされる情報技術を身に付けた人材の育成を目的に、 1990年(平成2年)知能情報システム工学科として設立され、 2007年(平成19年)度からは学科名称を「知能情報工学科」に変更し、現在に至ります。 情報通信システムや人工知能技術などの情報通信技術は、現代社会を支える重要なインフラストラクチャであり、情報関連産業だけでなく、 あらゆる産業分野が必要としています。そういった産業界のニーズに対応できるよう、充実した教育を行なっていく体制を整えています。 知能情報工学科では、次のような人材育成を目指して教育・研究に取り組んでおります。

  1. ハードからソフトまでコンピュータの基礎技術を身に付けた人材
  2. コンピュータの知能化技術を身に付けた人材

教育方針

高度情報化社会を迎え、日進月歩の勢いで技術革新の進む情報関連技術を支える技術者・研究者の育成が要請されています。本学科では、情報基礎、情報知能、情報応用分野の教員が、相互に連携を取りながら、基礎的、普遍的な知識を修得させ、世の中の変化に柔軟に対応できる理解力と創造力に富んだ人材の育成を目指しています。本学科のカリキュラムは、このような人材の育成のために必要な知識が体系的に身につくような構成となっています。
まず、1年次では、共通教育科目と同時に、情報関連の入門、情報の数学的理論に関連する科目が開講されます。以後学年が進むにつれて、より専門性の高い科目が開講されます。すなわち、コンピュータのハードウェアおよびソフトウェアに関連する科目、人工知能やパターン認識など知能工学関連科目、システム制御やマルチメディア工学など情報処理の応用に関連する科目が開講されます。
また、これらの講義内容の理解を深めるとともに、実践的応用力を育成するため、最新のコンピュータによるプログラミング演習及び情報工学実験に関する科目が開講されます。最終学年の4年次では、教員とのマンツーマンの指導による卒業研究・ゼミを通して、問題解決のための総合能力の育成を図ります。
今後、ティーチング・アシスタント(TA)制度の導入により、基礎科目の講義を更に充実していきます。

プログラミング演習風景研究風景パソコン風景

学科教育の特徴

技術者養成のための実践的な教育を実施

教育実施風景
ロジカルシンキングの演習風景
学生も教員も真剣勝負

実践的な教育を実施するために、本学科の講義には、企業が行う高度人材育成のノウハウを反映しています。たとえば、企業側が「ビジネスの世界における勝敗を分ける力」と位置づけるロジカルシンキングは、企業の人材育成においてもきわめて重要な知識であり、国内の情報系の大学でこのような講義を導入している大学はあまりありません。本学科では、1年生から卒業するまで、産業界のノウハウによる基礎力の確立を中心に、IT業界の重要テーマを学べる幅広い講義を開設しています。また、1年生の早い段階で企業見学なども実施し、キャリアデザインに向けたモチベーションを高める取り組みも行っています。

チューター(担任制)による学生サポート


企業見学会

大学では、高校と違って、クラス担任の先生はいませんが、本学科では、日々の勉学や生活の中で悩みや問題が生じても、安心して相談やアドバイスを受けることができるよう、1年次からチューター(担任制)による学生サポートを行っています。学生1人1人に、本学科の教員が1人ずつチューターとなり、常時、学生の相談や質問を受け付けており、学期末ごとには成績配布や面談指導など、学生は必要な時に必要なアドバイスを受けることで、教員との2人3脚により、安心して、卒業に向けて歩むことができます。

女子学生をサポート


女子学生のための懇談会

年々増加する女子学生の入学にあわせて、本学科では、女子学生による女子学生のための学科独自のサポートを行っています。これは、1~3年生までの女子学生に同じ学科の先輩女子学生が主催する懇談会や茶話会などを通じて、アドバイスや話題提供・フリートークを行うことで、女子学生の不安解消や女子学生どうしの交流とコミュニケーションネットワークづくりを支援しています。

Learning Caféで学習面をサポート

本学科では、2年生と3年生の学生を対象として、大学院生のティーチング・アシスタント(TA)が学習支援を行うLearning Café(ラーニング・カフェ)を設けています。「講義の内容が分からないけど、先生の部屋に行って質問するのは勇気がない」というようなことがあっても、大学院生の先輩に気軽に質問をして聞くことができます。先輩に気軽に聞くことで、講義や演習・実験などの分からないところをそのままにすることなく、理解の促進を図ることができるサポート環境を整えています。

学外へのイベントにも挑戦しています

本学科では、研究の成果を学会の研究発表会等で発表するだけでなく、学外で開催される各種コンテストやイベントにも学生が挑戦できるようサポートしています。たとえば、次代を担うサイバーセキュリティ人材の育成を目的としたセキュリティ・キャンプ全国大会(主催:セキュリティ・キャンプ実施協議会/IPA(独立行政法人情報処理推進機構))などに本学科の学生が選抜され、ネットワーク・セキュリティやセキュアなシステム部門で全国の学生と競うなど、その成果をあげています。


セキュリティ・キャンプ全国大会2014
http://www.security-camp.org/

研究分野

本学科には、3つの研究分野に17の研究室があり、20名の教員が教育と研究を行っています。

情報基盤系分野 情報通信、計算機システム工学、ソフトウェアシステム工学、高信頼システム
情報知能系分野 情報認識工学、生体情報システム工学、神経回路情報処理、Web情報工学、生体機能情報工学
情報応用系分野 システム基礎工学、システム設計工学、計画工学、防災システム工学、情報メディア表現学、映像情報科学、
視覚情報、計算機視覚工学

資格について

知能情報工学科で取得可能な免許

高等学校教諭1種(情報)
通常の授業科目の他に、「教職の科目」を履修することによって「情報」の教員免許状(高校1種)が取得できます。

情報処理技術者試験

本学科では講義を通じて知識と技術を身につけながら、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった情報処理に関する資格取得を目指します。就職活動の際に皆さんの専門能力を客観的に証明することができるので、就職に有利になります。本学科では、より多くの資格が取得できるよう授業や研究室で支援しています。

情報処理技術者試験

学科の概要

お問合わせ・アクセス お問い合わせはこちら。アクセスはこちらをご覧下さい。
設立年月日 1990年10月1日
学生定員 定員80名/学年
学科の特色 社会人基礎力の上に情報通信技術分野の専門家としての知識および技術を身に付けた技術者の養成を目的とする。
学科のモットー: "情報は世界を巡る、夢と生きがいの架け橋"
ウェブページ情報 http://www.csse.yamaguchi-u.ac.jp/
学科紹介、学習・教育目標、教員紹介(研究室紹介)、入学案内、卒業後の進路など
学科紹介パンフレット 学科紹介パンフレットweb版(PDFファイル)
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