本学科の大学院生が2020年度電気通信普及財団賞(第36回)表彰「テレコムシステム技術学生賞」を受賞!(2021.03.30)

本学科の大学院生・大学院創成科学研究科博士後期課程システム・デザイン工学系専攻3年の黒川陽太さん(計算機システム工学研究室(指導教員:福士将准教授))が、2020年度電気通信普及財団賞(第36回)表彰(主催:公益財団法人電気通信普及財団)において、「テレコムシステム技術学生賞」を受賞しました。「テレコムシステム技術学生賞」は、電気通信普及財団賞における学生部門で、大学の学部若しくは大学院の修士課程又は博士課程に在学中に、情報通信の普及、発展、振興について技術的、工学的観点から行った研究に関する研究論文等を対象とし、情報通信のさらなる発展に資する優れた著作や研究論文を表彰するものです。受賞対象となった論文は、現代のコンピュータのCPU(演算装置)として広く用いられている マルチコア/メニーコアのための、耐故障性を有する高速な通信方法を提案したものです。従来の通信方法では、故障箇所を迂回するために通信遅延が増加するという問題を 抱えていましたが、本提案手法では、これまでに全く考えられてこなかった、故障箇所を通過できるような通信を可能にすることで、この問題を解決しました。本論文は、少量の回路を追加することで、通信遅延を大幅に削減できるだけでなく、同時に、通信装置であるルータの回路量も削減できるものとして、高く評価されました。今回の受賞に際して、黒川さんは「今回、このような名誉ある賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。昼夜問わず指導してくださいました福士先生に感謝申し上げるとともに、今後、情報通信技術のさらなる発展に貢献できるよう、精進したいと思います。」と感想を述べています。(写真:授与された賞状)

 

2020年度電気通信普及財団賞(第36回)表彰
テレコムシステム技術学生賞

  • 黒川 陽太(創成科学研究科博士後期課程システム・デザイン工学系専攻3年 福士研究室)
    "Passage of Faulty Nodes: A Novel Approach for Fault-Tolerant Routing on NoCs,"
    Yota Kurokawa and Masaru Fukushi,
    IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences, Vol. E102-A, No.12, pp.1702-1710, Dec. 2019.

 

【関連リンク】
電気通信普及財団賞(公益財団法人電気通信普及財団)
https://www.taf.or.jp/award/

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