石川昌明教授が2016年度システム制御情報学会論文賞を受賞!!(2016.05.30)

本学科の石川昌明教授が、2016年度システム制御情報学会論文賞を受賞し、2016年5月26日(木)に開催された第60回システム制御情報学会研究発表講演会にて表彰されました。論文題目は「D-分岐に基づく確率捕食者・被食者系の分岐解析」で、論文賞はシステム制御情報学会論文誌に最近2年間に公表された学術・技術に寄与するところの大きい論文の著者に贈呈されるものです。受賞対象論文は、捕食者・被食者系の確率分岐を考察し、不規則外乱が分岐現象に及ぼす影響を明らかにしたものです。分岐現象とはパラメータの変動によりシステムの定性的性質が変化する現象のことで、分岐解析はシステムの制御・解析において重要な役割を果たします。しかし、外乱を考慮した確率システムの分岐解析に関する研究は非常に少ないのが現状です。この研究により、外乱が捕食者・被食者系の分岐に及ぼす影響を解析することが可能となり、食物連鎖への環境変化の影響などの解析の道を開くものです。こうした点が、システム・制御・情報の分野の発展に寄与する優れた研究として高く評価されました。石川昌明教授は受賞について、「確率システム理論一筋に40年間、研究に歩んできたことが評価され、大変嬉しく思っています。ノイズは一般に嫌われ者、邪魔者というイメージがありますが、ノイズにも有用な性質が多くあり、今回の研究はその一つを明らかにした研究でもあります。人生もノイズにより揺らいだ方が人間性も豊かになると思いますので、これからもノイズを大切に研究に取り組んでいきたい。」と抱負を述べています。(写真:授賞式でスピーチをする石川昌明教授(左)、授与された賞状(右))

石川昌明教授が2016年度システム制御情報学会論文賞を受賞!!
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